2011年04月11日

花見歌会にて

花霞水面の辻へ風立てばくくる夢路の船出を誘う

―― 題「たつ」



春惑う嵐の庭に月立ちて君待つ瀬にも触れる花先

―― 題「たつ」



わが光君にこそあれ真水鏡 闇為す淵の艶へと添えば

―― 題「鏡」



未来(みく)る間に繋げしいとの最果ては今と等しきものとかは知る

―― 題「未来」




補足
posted by 水風抱月 at 02:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 夕暮れの陽炎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月03日

夢宴

 闇夜の桜 黒の夢
 狂花の元で相見え
 惑うて堕ちて契約す
 金色隠した漆黒と

 月無き宴に緋を添えて
 廻り始める 唐紅
 祈りも願いも幻と
 闇夜に告げて 狂い咲く


 月昇りゆき 華は散る
 流せぬ涙と言の葉と
 紡げぬ想いのその故に
 砕けぬ仮面に訣別を

 音無き宴に楽絶えて
 焔はやがて雨に散る
 尽きせぬ嘆きを糧として
 満つ月の夜に 花は咲く


 焔の名残 夢名残
 桜狂わす 夜も名残
 違えた路のその果てで
 静かに笑むは 夢焔
posted by 水風抱月 at 02:41 | Comment(3) | TrackBack(0) | 夕暮れの陽炎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月04日

螺旋

ひとつ ひとつ
絡まった糸を手繰り寄せ
戸惑いつつも解れを見つけ
ゆっくりと 謎解きのように
抜き取ったその先に見えるもの

鮮やかなる紅蓮と
艶やかなる漆黒

ゆらり ゆらり
朧に揺らめく蜃気楼に似て
遠く近く感じ乍らも触れえず
ひっそりと佇むまほろばが
やがて消えたその後に残るもの

虚空より現れ出でて絡み合い
双つは螺旋を描き

記憶の残滓
 意識の破片を拾い上げ 抱き

そして人の姿を為す


――生命ある ヒトの姿を
posted by 水風抱月 at 02:27 | Comment(1) | TrackBack(0) | 夕暮れの陽炎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月17日

凍鳥(草稿)

梅の枝に鳥が留まった
何かに惹かれるように 疲れたように
留まったまま鳥は花を眺めていた

次の日も また次の日も

雨が降り 風が吹き 雪が積った
鳥はその日も花を眺めていた


鳥はずっと其処に居た
変わらぬ姿で其処に居た

ふと思いたって 鳥に触れてみた

鳥は凍えて死んで居た
posted by 水風抱月 at 15:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 夕暮れの陽炎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月07日

雨夜の月

冀うのは 愛しひとの幸
触れ得ぬ距離 触れ得ぬ場所に在りて
この夜に一人祈り願うは
ただひとつ 恋しひとの幸

夜の安息 昼の平穏
どうか彼の人にもたらせと
月に星に 雨に風に

いつからかその祈りが
此の身の救いとなった

希うのは 愛しひとの未来
その姿 その心に
彼の人の願う幸多かれと
posted by 水風抱月 at 00:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 夕暮れの陽炎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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