2005年04月27日

蜉蝣

翡翠色に透き通る
生まれたての薄羽
血の色通わぬその羽に
ふと思う 風の生まれる場所

ほんの一巡りだけ
灯って消える生命
血の温もりさえ伝えぬまま
ただ過ぎる 光露のごとき一時

その生は色褪せてセピア
孵る一刹那の美でさえも
覆せぬ記憶 過去
啜った血に翡翠は染まり

朱紅き甘きその毒は
ふわふわと ゆらゆらと
美麗なる刹那の存在を侵し
やがて短き命を鎖す

罪のごとく
さだめのごとく

己が罪咎に染まる翡翠の羽
希薄なるその命 夜の陽炎
posted by 水風抱月 at 16:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月25日

魂の双子

おそらく貴方 もう一人の私
きっと私の選ばなかった
きっと私の選び得ない
そんな道を選んだ 私

指の先 髪の先から
繋がる細い 細い糸
或いは一時この背を預けた
その傍らにある淡い熱

おそらく私 もう一人の貴方
きっと貴方の選ばなかった
きっと貴方の選び得ない
そんな道を選んだ 貴方

伝わる言霊 言の葉を
風に託して届けましょう
感じた想い 感動を
月の光に秘め届けましょう

多分 きっと 私と貴方
魂のどこかで 繋がっている
posted by 水風抱月 at 00:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月21日

月ノ涙

今宵 月の泣く夜
風は音を止め 大地は唸るを止め

ただ月の涙受けとめる
神聖なる儀式のごと
荘厳なる沈黙のもと

真円を為す雫 やがて
針と似て細く鋭く
空を往く雲貫き
木々に触れて癒しを知る


今宵 月の啼く夜
風は身を震わせ 大地は腕を広げ

ただ月の雫受けとめる
愛撫のごとく優しく
抱擁のごとく柔らかに

月ノ涙受けとめる
posted by 水風抱月 at 00:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月08日

幸と未来と

 出会えた事が 私の幸せ
 だからそれ以上は望みません
 望むとすれば あなたの幸福

 私の選ばなかった未来の道に
 約束された幸福があるのだとしたら
 それはすべてあなたの為に

 桜よ 風よ 春の夜空よ
 伝えておくれ 言霊を
 せめて言の葉 その切れ端を


『ワタシはアナタをアイしています。』
posted by 水風抱月 at 02:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月15日

春香

街中に須く漂う 甘い梅の香
深く息をして 身体の芯に染み入るほどに
浮世に穢れた人の身を
清めるがごとく 奥底まで

吾が身に満ちよ 白梅香
いっそ沁み付いて流せぬほどに
淡く甘く香れよ 春の香
posted by 水風抱月 at 21:20 | Comment(1) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月01日

白金の

空を覆う雲を見上げて
その向こうにある光想う

 月の姿だけが見えない

望めども空晴れることはなく
風吹きて雲払うこともなく

 白金の輝きに焦がれる

嗚呼 あの空の片翼は
あれほど冴え渡っているのに

 唯

焦がれ求めて枯れるほどに
強く 強く 強く

 月が見たいと
posted by 水風抱月 at 03:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月28日

想月

薄紅の花透かし見る
空に掛かる月麗しく
白金のその輝きに
遠き地で眠るひと想う

夜の齎す安息の一時
流れ往く風に託す
吐息ひとつ
囁きひとつ

願いは色鮮やかに
祈りは色褪せずに

等しく廻り来ることのない刹那の時を
せめてこの月灯りを

今し眠りにある彼の人と
posted by 水風抱月 at 12:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月23日

春の夜の雨

 大地の馨を抱いて 湿った風が吹く
 肌に触れるそれは冷たく やがて温かく
 気紛れに雫を含んでは散らす
 春の夜空に

 眠りの時刻過ぎて 木々の枝揺らし
 ざわめきの音させるそれは優しく 時折鋭く
 気紛れに白花 含んでは散らす
 夜の彼方に
posted by 水風抱月 at 03:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月20日

いつか 

高く腕を掲げる
祈るように
歌うように

碧空を見上げて
願う言葉はひとつ

いつか 空の向こうまで

遠く手を伸ばす
月へ届けと
星へ届けと

遙か彼方にある
風の楽園を信じて

奏でよう いつか叶う日まで
posted by 水風抱月 at 01:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月17日

破鏡

 それは泡沫
 墨雲に沈み行く純白
 穢れ無き真円

 それはうたかた
 闇色の空に溶ける
 形なき天球儀
posted by 水風抱月 at 14:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月16日

 月の綺麗な風の吹く夜に
 ほろほろと零れる言霊 龍の嘶きの如く

 空を裂き雲を貫き
 朧に沈む月を求める

 月に住む龍
 その名をおぼろ
posted by 水風抱月 at 01:25 | 千葉 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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