2006年11月23日

天上の静謐

 薄水色の天頂
  細く残る 爪月の名残り

 通りすぎた風
  昼の空に似た 雨と雪の匂い

 闇夜に染まる天を仰げば
  しゃらしゃらと星の瞬くよ

 しりゅうす おりおん
  幾千年 時の最果てのひかり



 ながれゆく 冬のはじまり

 静かなる清浄の時
posted by 水風抱月 at 01:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月07日

君を想う

 その傍らにと希う
  それはうたかた 刹那の幻

 想うがゆえの貴方の幸を
  一人この地でただ祈る

 どうかその夜に安息を
  眠る世界に微笑みを

 叶わぬ夢と願い事
  叶えぬ夢と 吾が想い
posted by 水風抱月 at 03:21 | Comment(1) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月14日

無題

 春の夢はうたかた
 静寂に融けて 風を誘う

 夢の内 零した吐息
 霧霞のように漂い
 いつしかその身を包む

 うたかたの風
 甘い夢霞


 十六夜の月は詠う
 優しき夜の歌

 星の下 張りつめた沈黙
 労るように漂う
 音ならぬ楽鐘の響き

 誘酔いの月
 蕩ける夜


 言霊は安らかに願い
 音霊は穏やかに祈る

 眠りのうちも
 目覚めても尚

 我が言の葉に君
 抱かれて眠れ
posted by 水風抱月 at 23:00 | Comment(1) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月16日

青い吐息

 満ちて溢れて溶けてゆく
 月の零した溜息が
 集い 積もりて雨になる
 白香の梅に降れる雨
 白き香りに触れる天
posted by 水風抱月 at 17:48 | Comment(1) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月29日

空の距離

 雲一つ無い 空

 果てしを眺めても
 貴方の空には 届かない
posted by 水風抱月 at 13:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月28日

惑う刃(草稿)

 ひらり ふわり
 天上より落つる
 白き刀の欠片

 刃は毀れ 形を為さず
 崩れ落ちる破片は 雪さながらに

 きらり きらりと



 空を裂くたび 刃は減って




(以下作成中)
posted by 水風抱月 at 02:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月03日

風の消えた夜 月のない空

 去来するのは 空虚
 思い出は止め処なく
 辿る記憶はその先へ進むを躊躇う
 消えて失せた己の一部
 ただ 懐かしく

 一刹那の切なさを 時に
 抱き締めて吐息する
 尽きることなく甦るかつての時間
 戻ることのない世界
 物悲しくて

 明日を想う
 空を見上げる

 月も風もない 夜


 安らぎはまだ遠い
posted by 水風抱月 at 01:53 | Comment(1) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月09日

墨夜の月

 淀む闇を澄ますよな
 白き半円 泡舟の
 黒きを渡り 風清ます

 冷涼 上弦 秋の夜の
 かそけき調べは風の音
 月の爪弾く夜の光
 弾けて流る 星雫
posted by 水風抱月 at 22:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月21日

幻燈蒔絵 草書

 時は黄昏 薄闇の
 逢魔の一時 夜霞

 香りひとひら 風に乗り
 はらりと過ぎる 絹のごと


 一足ごとに 濃厚に
 重ねて揺らぐ 絹のごと

 光遮り夜招く
 御免色里 華廓




 以下構想中
posted by 水風抱月 at 00:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月28日

幻燈蒔絵

 時は黄昏 薄闇の
 逢魔の一時 夜霞




 以下構想中
posted by 水風抱月 at 02:03 | Comment(1) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月21日

息吹

息をするのと同じくらい
自然な感覚で傍にある
私の中の存在

背を包む風
傍らを歩く月
指先に宿る水
対話する炎

詩や音や自然現象に宿る
言霊と音霊

気付けば傍にある 彼らは
私の命の一部であり
私の大切な子供であり
私自身
posted by 水風抱月 at 17:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月29日

光露

真昼の色を伝える如く
真夏の闇に 閃いて
刹那の合間に夜を彩りて
吐息のように消えてゆく

残るは白き炎の残骸
色鮮やかに 瞬いて
夢の亡骸 風に揺れては
軌跡を為して解けてゆく

儚き刹那の存在を
記憶の壁に刻み込む
闇夜に閃くまほろばは
焔の一滴 華の露
posted by 水風抱月 at 01:48 | Comment(2) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月22日

夜の眸

20050721_moon.JPG 光煙る 夜半の月
 紗のごとく
 雲掛かる真円

 白き面に映すは
 太陽の名残 はた
 闇を往く 人の魂


 嘆きの声に吐息して
 白金の風溢しては

 やがては消える十六夜の
 欠けゆく満つ月 夜の瞳
posted by 水風抱月 at 01:44 | Comment(1) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月13日

浮雲(仮題・草稿)

 上弦 片翼の月
 生なす人の岐路照し
 さだめを導く

 天高くさざめく星
 心清らかに
 瞬く優しき光
 理想と夢を誘う

 焔の熱を内に秘め
 静寂の水面は星宿す


 月と星との導きを
 風と水との祝福を
posted by 水風抱月 at 22:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月14日

想い月(走書)

 紺碧の空穿つよな
 刃の形の月の色

 嗚呼
 今宵 月も啼く


 嗚呼
 今宵 月も泣く
posted by 水風抱月 at 18:39 | Comment(1) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月13日

風扇

 遠く空より舞来る
 澄み切る風に手を伸べて
 触れる吐息にふわり舞う
 翼を広げた鳥のごと
 両手にかざす 風扇

 空の青碧 雲の純白
 双つ扇に風受けて
 揺れる吐息にひらり舞い
 交わり世界の色を為す
 天の双扇 風扇
posted by 水風抱月 at 13:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月24日

聖者の行進(草稿)

その幼子は 穢れを知らず生まれた

何も持たぬその手に
 神と呼ばれる異形を宿し

すべてを与え 赦し
 やがて聖者と呼ばれた

穢れを知らぬ聖者は 人の罪を負う


血の契り無きまま 生を受けたその身で
人の世に降り積もる罪すべて贖えるものかは。
posted by 水風抱月 at 03:14 | Comment(1) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月23日

BIRTH

神からも悪魔からも
等しく愛される子であれ

祈る神も誓う名も持たないから
私は私自身で証明しよう

愛されて生まれてきたのだと
その想いが伝わるように

神からも悪魔からも
等しく誕生の祝福を
posted by 水風抱月 at 16:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月14日

白い月

陽の落ちかけた空に浮く
真白な細い月
青白い空に突き刺さる
人の肋のよう

視界を裂いて飛び去る
栖を無くした渡り燕
空に懸かる月を鳥居に
どこまでも


月はソリティアに夢中
太陽を追い掛けて
太陽を追い越して
欠けては満ちる己の姿に
一度たりとも気付かない

虚空の闇に浮く鏡
posted by 水風抱月 at 04:53 | Comment(2) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月12日

龍眼

 空に横たわる大雲の切れ間より
 薄絹の如き陽の光
 灰と黒とが支配する街へ注ぐ

 背を追い越すは空の吐息
 天地の薫纏いて木々を過ぎ
 湿気を帯びて 白けた街へ

 そして 虚空へ


 とぐろを巻くように絶え間なく
 変わり続ける空模様
 垣間見える金色 天龍の眸
 街の色に染まる 人心を射抜く

 それでも人は 果てることなく
posted by 水風抱月 at 15:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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