2011年04月19日

雨の月夜に一首

雨音が近付いてくる気配して哀しからずや彼に照る月は


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2011年03月24日

遠離るかつてへ寄せ


願ひても詮無きことと知り乍ら恋し日常 ひとめあなたに



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2011年03月12日

番外の歌:水風抱月(3月11日に発生せし東北・太平洋沿岸地震に宛てる)

『地も人も震えて海へ沈みゆく 祈れ ひかりの道となるまで』



posted by 水風抱月 at 04:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月28日

本歌取りで一つ

春の夜にたえて櫻のなかりせば 人のこころは凍みて咲くまじ


― 世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし
在原業平



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posted by 水風抱月 at 23:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月16日

息抜きを少し

風白く夜闇を濁し夢路への舟さへ鎖す花打ちの雨
(3月16日早朝 大雨)


花薫る白梅と魅し春の雪
(3月9日 霙雪)


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2007年08月28日

月蝕 見るを能わず

陰満ちてぴかりぴかりと涙する
破鏡のかんばせ晒すを恥じて
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2007年01月07日

凍風

 冷たき風が空を征く
 遥けき彼方を吹雪かせて
 張り詰め凍てつく銀盤に
 白き輪舞を描かんと

 凍てつく風は森を征く
 薄氷伴い木々に触れ
 黙する大地の土にさえ
 昏き闇夜の銀化粧


 鋭き疾風は冬を征く
 鎖され動かぬ鎧戸に
 風の音響かせ空を征く
 人恋しげに寂しげに
 過ぎゆく孤独を啼きながら
posted by 水風抱月 at 01:36 | Comment(7) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月15日

雨雫、天雫

 窓の外 トタン屋根を叩く水の音
 ぱらぱらと ほろほろと
 冬の夜 気ままな音に遊ぶ

 アスファルトの舗道に跳ねて
 墜ち来る滴はささやかな霧
 爪先程度を隠そうと くすくす笑いながら

 かそけき糸を照らす 路の灯
 白く冷たき色をして
 きらきらと照らす 天の水

 凍える夜に楽しげに
 ただ雨が降る 雨は 降る
posted by 水風抱月 at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月12日

瞑闇

 紡ぎ出すは夜の詩
 深き闇より生まれし言葉

 我は夜の住み人なりて
 我と我が身を抱く
 深き闇をも愛する


 暗闇の内 一人目を閉じて
 己が身を包む炎を想う
 我が内に猛る獣
 暗きに灯る仄火にぞ鎮まらん


 詠い伝うは夜の響
 静寂たる空間に在りてこそ

 深く低く そして柔らかく
 甘美なる沈黙の夕べ
 我が胸の内に在りぬ


 我は夜の住み人なり
posted by 水風抱月 at 21:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

天穿

 深淵より来る銀月 光を引き連れ
 気紛れな道標のごと
 置き去りにされた 遥けき時の名残

 天上を満たすは混沌の闇
 月の白に照らされた
 闇は紺色の天球儀


 遅れ出る月の砕けた欠片
 点々と散るは光の末端
 夜の闇は静寂を啄み 深きを増し

 さやさやと 星々の今際の吐息
 枝葉の向こう 夜彩る闇を揺らす
posted by 水風抱月 at 01:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月11日

讃歌

 静寂の支配する 夜
 張りつめ凍てつく冷気
 屋の元にありて尚
 その寒気は沁み入る

 ゆえに吾 酒を温め
 まずは温き香気のただ中に酔う
 薄ら寒き此に於いてさえ
 白く冷え切った指先を包んで

 そっと口に含めば
 ふわり 広がる甘露
 蕩けるように 蕩かすように
 口中を満たし 体内に至る


 内より滾る 身体の熱
 白き指先赤く色付き
 震えた唇 笑みの形に

 伸ばした手指は弦を爪弾き
 唇は甘く 言葉を紡ぐ
 奏でるは想い そして詩


 高く捧げて杯に口付ける
 汝 吾が創作の魂たれ
posted by 水風抱月 at 02:53 | Comment(1) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月06日

ほのか

 不意に揺らぐ 静寂満ちた空虚
 思い出すは月の香

 桜の色帯びて 冷たき夜に馨る
 涼やかなるも優しき 夜の匂い


 立ち上る白煙に風はそよぎ
 細く儚き輪舞を詠う

 遥けき刹那に 過ぎゆく久遠に
 廻り 融け合い 消えてゆく


 あとに残るは香ばかり…
posted by 水風抱月 at 22:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

夜のたまご

 時の支える 空の天秤
 釣り合い傾く 陽と陰

 鮮やかな紅色に雲照らし
 沈み逝く陽の光 西を染めれば

 うっすらと夕焼けの色をして
 丸み帯びた真円が 東を彩る

 夜を抱いて


 ゆっくりと 昇りゆく月から
 昼染めた陽の紅は剥がれ落ち

 まばゆき白金の光をして
 夜満たす「闇」が 産声を上げる


 闇彩るは 月の白
 満ちゆく月は 夜の揺り篭
posted by 水風抱月 at 02:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月02日

風彩

 ゆらり 木の葉を渡る風
 遥けき彼方へ渡る風

 彼らの先に果てはなく
 彼らのむかしに終わりはない

 遍くすべてに与えられ
 普くすべてに気紛れで

 なればこそ 我は惹かれる
 無限に続く虚宮の彼方
 渦巻き生まれ逝く 風に


 時に逢魔の夕暮れを成し
 時に清浄なる朝を彩る

 色無き色を染め上げて
 己は染まらぬ 夢幻


 それは万物の吐息
posted by 水風抱月 at 01:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月01日

雪雲

 白きうたかた 冬の夜
 独り奏でる銀の歌


 我らの上に降り積もる
 朧月夜の静けさよ

 凍てつき 張りつめ 寒さを増して
 訪なう冬の色をぞ染める

 己が面の銀色に
 廻る夜空の紺色に


 黒きまぼろし 冬の夢
 爪弾くかそけき 細雪
posted by 水風抱月 at 00:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月29日

尖る華

 草臥れた風に俯いて
 萎れた花は佇んでいる
 項垂れながらも空に背を向け
 拗ねたような恥じらうような
 時には意地さえ感じるような姿はいかにもいじらしい

 失せ掛けたかつての色彩
 まばゆき光浴びて燦然と輝いた名残


 灰に 土に 混じるこそあれ
 彼は己を知るものよ
 瑞々しさを捨て去った茎は固く
 花弁は引き締まり鋭さを増し
 触れればその固きゆえに脆くも崩れ去る

 その末までをも咲き狂い過ごそう
 たといその後に朽ち果てようとも

 枯れて尚朽ちぬ 尖華のごとく
posted by 水風抱月 at 00:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月27日

雨糸の織る霧

 雨夜の月
 夜に掛かる虹

 霧霞の如く細やかな
 春のごと柔らかな
 雨の降る夜にのみ 見(まみ)える


 風そよぐこともなく
 雲のみ空に流る
 静寂満ちる一刹那


 紺色をした雲切れて 気紛れな月の覗く
 その面差し 白金の灯火となりて注ぐ
 塵界に澱む霧の水面に

 見上ぐれば 天
 遠き月を包む 水の羽衣

 きらめく虹 さあれ
 月夜の宝なり
posted by 水風抱月 at 02:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月26日

酔月

 見上げた空の末 朽ちかける淡い月
 薄い刃の形して 橙色に灯る

 月求む視線の先 常に彼の光は在る
 時に雨の雲を切り裂いてさえ

 汝 愛するか吾を
 吾は汝を愛す


 けれど月よ 願うまい

 幾百の人の子の想う祈りが
 おそらくは汝を夜の彼方に追いやるのだ

 だから月よ せめて吾は
 そなたに願いは掛けまいと


 ただ光に酔い
 光に詠う

 重ねる杯は 汝
 孤独なる月の為めにこそ在れ
posted by 水風抱月 at 03:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月25日

夜毎の死

 闇夜は言霊を閉ざし
 星月夜は心を隠す 姦しき光の果て

 繰り返す輪廻
 すべては帰結して また展開する


 そのうちにある 面影
 忘れ難く 穏やかな

 微笑みと優しさを包む
 日だまりの向こうの 面差し


 『忘れ路の ゆくすえまでは かたければ……』
posted by 水風抱月 at 04:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月24日

水の揺籠−輪廻−

 雨音に耳を澄ます
 木々に依る雨

 あたたかな幹をつたい
 土へ沁みて 水脈となる


 表層の若き土を擦り抜け
 鉱石集う岩間の雫となり

 時に輝き為す巖を磨き磨かれ
 その果てに

 滴り落ちて 水面


 天の雫 安息たれ
posted by 水風抱月 at 02:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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