2006年11月29日

尖る華

 草臥れた風に俯いて
 萎れた花は佇んでいる
 項垂れながらも空に背を向け
 拗ねたような恥じらうような
 時には意地さえ感じるような姿はいかにもいじらしい

 失せ掛けたかつての色彩
 まばゆき光浴びて燦然と輝いた名残


 灰に 土に 混じるこそあれ
 彼は己を知るものよ
 瑞々しさを捨て去った茎は固く
 花弁は引き締まり鋭さを増し
 触れればその固きゆえに脆くも崩れ去る

 その末までをも咲き狂い過ごそう
 たといその後に朽ち果てようとも

 枯れて尚朽ちぬ 尖華のごとく
posted by 水風抱月 at 00:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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