2011年08月31日

004:まさか(題詠blog2011 鑑賞)

 題詠blog2011に投稿されたお歌の中から、好きな歌を少しずつ書き留めておきます。

 「004:まさか(TB1〜257)」の中から、いくつか。
 ※お名前は敬称略となります。どうか御容赦ください。




紗都子(羽うさぎの日記帳)
あまさから苦さへ至る道すじを君におしえるカラメルソース


まるちゃん2323(まるちゃん2323のブログ)
夕空に君の面影溶けてゆくまさかの刻は漆黒の闇


あひる(あひるの空)
冬枯れの狭庭見やればたまさかに雪柳一輪咲くを認めむ


南野耕平(ボクといっしょに走りま専科)
その声がまさか自分の声だとは気付かないまま行き過ぎたのだ


たえなかすず(Strawberry Fields Forever)
非常口手すりに脱いだTシャツとあの夏の日がまさか愛とは


浅見塔子(衛星ドロップ)
雨落ちる土が溶けゆく過程にてまさか君の死を恐れるとは


小夜こなた(小夜こなた)
「想定外」「まさか」と呟く人間の奢りを哄う震災の痕


歌音(つむぐ)
ああ風だ あなたは花を抱いたままさか道くだるつむぐ音して


滝音(みそひともじの味噌スープ)
「まさか」って軽い言葉で消えないか友の訃報にぬれじゃくる夜


【補足的、ぽつり。】


 「まさか」という単体の言葉自体を、私が好きでないのもあり。
 今回は難儀するかと思っていたのですが…
 意外と、すんなり入ってくるものです。

 震災のことを歌ったお歌には、胸を突かれました。
 「まさか」という言葉は確かに、軽い言葉にも聞こえるものですね。



 紗都子さまのお歌。
 「まさか」を「まさか」として使わない歌の中で、一番スマートで美しく感じたお歌でした。

 あひるさまのお歌。
 『心あてに 折らばや折らむ 初霜の』…なんつ、百人一首、白菊の歌を思い出します。
 雪柳の白さ、はかなさと、冬枯れの庭の対象が、素敵。

 たえなかすずさまのお歌。
 夏の暑さと甘酸っぱさとしょっぱさが感じられるような。
 学生時代が思い浮かぶのは、非常口とTシャツの組み合わせでしょうか。

 歌音さまのお歌。
 少々狡い読み込み方だとは、思いつつ。
 「ああ風だ」の発句にやられました。弱いんですよねえ…こういうの。
posted by 水風抱月 at 01:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌鑑賞(題詠blog '11) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/223304631
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。